過去の自分に勝ち続ける

自分の人生のフィールドに競合相手を入れないもう1つの理由は、そんなことをしなくても十分満足のいく人生を送ることができるからだ。

ビジネスはナンバーワンよりオンリーワンだと思っている。ナンバーワンということは、競合相手に勝つこと。悪く言えばコモディティ化して、価格競争とビジネスプロセスやオペレーション、ひいては資本力の勝者になるということだ。

一方で、オンリーワンは他者にはない付加価値を提供することだ。つまり、これは「他ではなく、あなたがいい」と指名を受けるビジネスを目指すということであり、それができれば主観的に見て十分満足のいく人生になるということである。

上述の通り、自分は競合相手を見ないし、ライバルとは競争しないといった。その代わりに、過去の自分とは意識して戦い続けている。常により良いビジネスを実現するためには、過去の自分をドンドン超えていく必要がある。退化なんて絶対に許されないし、現状維持も広義の意味では退化と同じ。過去の自分に勝つためには常に自分が成長する必要がある。こうなると、不断の勉強をすることになり、それが付加価値となり結果としてオンリーワンビジネスになるのだと思っている。

佰食屋という店舗がある。100食提供したらその日は店じまい、という飲食業界の非常識として一躍有名になったが、これもオンリーワンビジネスの好例だろう。競合相手を眼中に入れず、過去一番の自分であり続けることでビジネスで生き残ることができる。それは理想ではないだろうか。

 

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