返済能力ギリギリの場合

――返済額を自身の支払い能力ギリギリでローンを組んでいるケースもあると思います。そのような方に対しては、どのようなアドバイスをされますか。

高山氏「家計の見直しで支出を減らせない場合や、そもそも返済額がギリギリの方は、収入を増やすことを模索したほうがいいかもしれません。大幅な金利上昇までは時間があると思うので、その間になんらかの対策を考えるべきでしょう。

 夫婦ともに平均収入を超える、いわゆる“パワーカップル”の場合、返済能力も高く、タワマンなど高額な物件を購入しているケースがよくあります。しかし、そのようなパワーカップルの場合、住宅費のみならず、教育費などにも多額の資金を投入していたり、高級車などの資産に対してもお金をかけている傾向があります。もし収入をあまり増やせないのであれば、優先順位をつけて家計を見直し、支出を減らしていくしかありません」

――自分の住居としてではなく、投資用として不動産を購入している場合、売却などを検討したほうがいいでしょうか。

高山氏「エリアによって対策は異なると思います。好立地の物件であれば、とても有利な条件で売り抜けている方も多く見受けます。見積もりをとってみて、高く売れそうなのか、今後価格が上昇するのか、下落するのかなど、確認しておくといいでしょう」

 金利が上がるとの情報に慌てるのではなく、今後訪れる金利上昇に備え、家計を見直して支出を抑え、貯蓄を増やしたり、収入を増やすことを模索するといった対策をしておくことが何よりも大切ということだ。

(文=Business Journal編集部、協力=高山一惠/ファイナンシャルプランナー)

提供元・Business Journal

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