月0.5GBプランなら月額550円、月3GBでも月額880円から利用できるドコモの低廉料金プラン「irumo（イルモ）」。でも、本当にお得なのでしょうか？ なにか注意点はないのでしょうか？ そこで今回は、irumoのメリットやデメリットを確認したうえで、格安SIMとどちらが安いのか比較検討してみます。
ドコモの「irumo」にはけっこう注意点が多かった！
最近、テレビCMでやたら月額880円を強調しているドコモの「irumo（イルモ）」ですが、本当にそんなに安く利用できるのでしょうか？
まず、irumoは月0.5GBで月額550円、月3GBで月額880円、月6GBで月額1,540円、月9GBで月額2,090円という4つのプランがあります。しかし、月3GB～9GBまでのプランの料金に関しては「home5Gセット割/ドコモ光セット割」で-1,100円、「dカードお支払割」で-187円が適用されて1,287円割引かれたあとの金額となっています。
つまり、この2つの割引を両方とも適応できないと、けっこう割高な料金プランになってしまうんですね。しかも、irumoではドコモメールが月額330円の有料オプションになっているので、こちらにも注意が必要になります。
■irumoの割引制度（月3GB以上で適用）
【1】「home5Gセット割/ドコモ光セット割」で-1,100円
【2】「dカードお支払割」で-187円
■irumoの料金（割引適用時）
【0.5GB】月額550円 ※割引なし
【3GB】月額2,167円→880円
【6GB】月額2,827円→1,540円
【9GB】月額3,377円→2,090円
※ドコモメールは月額330円の有料オプション
●ドコモ「irumo」
また、irumoの月3GB以上のプランは高速5G回線が利用できますが、月0.5GBプランだけは4G（LTE）回線なうえに、最大速度も3Mbpsに制限されています。
ほかにもいろいろ注意点はありますが、やはり月0.5GBプランは電話やメールメインの元ガラケーユーザー向けだと割り切るべきでしょう。それでも少し回線の仕様にはモヤモヤしますが……。
一方、irumoのメリットはやはりドコモショップでサポートを受けられることでしょう。ただし、設定サポートなどは有料になりますので注意が必要です。
irumoの月0.5GBで月額550円は本当に安いのか？
いろいろと注意点が多い「irumo」ですが、本当に他社より安いなら文句はありません。そこで、このあとは格安SIMの料金と比較してみましょう。ちなみに、irumoの月0.5GBプランでは、5分かけ放題が月額880円、完全かけ放題が月額1,980円で追加できるようになっています。
まず、格安SIMの老舗・日本通信「合理的シンプル290プラン」なら月1GBで月額290円。料金がほぼ半額なうえにデータ通信量は2倍。回線もドコモの高速5Gが利用できます。
また、「合理的シンプル290プラン」では5分かけ放題と月70分かけ放題が月額390円、完全かけ放題の「通話かけ放題」は月額1,600円で追加できます。つまり、irumoの月0.5GBプランに完全かけ放題を追加すると月額2,530円なのに対し、日本通信なら基本料290円（1GB）＋1,600円＝1,890円で済むんですね。
●日本通信「合理的シンプル290プラン」
次に、ソニーの格安SIM「NUROモバイル」と比較してみます。こちらは月1GB＋かけ放題のセット「かけ放題ジャストプラン」が3つ用意されており、「5分かけ放題1GB」は月額930円、「10分かけ放題1GB」は月額1,320円、「かけ放題付プラン1GB（完全かけ放題）」は月額1,870円となっています。
こちらもirumoの月0.5GB＋完全かけ放題よりも、データ通信量が2倍多いうえに、月額660円ほど安く利用できますよ。
●NUROモバイル「かけ放題ジャスト」
