目標を叶えるための仕事とは、お金目的の仕事である。お金がもらえるからやる気の有無に関係なく仕事をする。でもお金がもらえないならやりたくない。そういう類の仕事である。

だがもう1つの仕事、つまり仕事そのものが楽しくて続けているケースも存在する。自分自身もそうだ。もちろん、金銭の授受がなくなると経費だけが出ていくことになり、事業が継続できなくなるのでお金は必要だが、「報酬」が第一義的ではないという感覚だ。

自分以外にそういう人は世の中にいる。たとえば一生かけても使い切れないほどお金を持っている経営者達である。彼らは明らかにお金目当てではない。事業を育成するプロセスが楽しかったり、世の中を変えるイノベーションに挑戦する自己実現欲求を叶える手段として仕事をしている。そうした人たちはお金や承認欲求のためにやっていないので、たとえ成功しても絶対に慢心しない。すでに大きな成功を収めても尚、さらに上を目指して頑張り続けるのだ。

厳しい局面、人生がかかった局面で歯を食いしばって頑張ることはそこまで難しくはない。誰しも仕事の鉄火場で自主的に仕事を頑張って危機を乗り越えた経験が一度や二度あるはずだ。しかし、すでにかなり満たされている状態なのに、慢心せずずっと上を目指して頑張り続けることは非常に難しい。だからこそ、そうした人を自分は尊敬する。自分自身、日々仕事をする中でこの課題を考え続けている。

 

■最新刊絶賛発売中!

[黒坂 岳央]のスキマ時間・1万円で始められる リスクをとらない起業術 (大和出版)

■Twitterアカウントはこちら→@takeokurosaka

■YouTube動画で英語学習ノウハウを配信中!