寄生虫の国家公務員の数はおよそ100万から150万人
アルゼンチンで国家公務員として登録されている人の数はおよそ350万人。その内の100万から150万人は国家公務員として存在しているが、登庁して勤務することはないというのである。しかし、月末29日の給料日にはちゃんと登庁して給与を受け取っているというのである。
ミレイ大統領の新政権は就任早々、この寄生虫公務員を解雇する行動に出た。これを調査するには時間もかかる。しかし、先ず最初に中央政府に絞って、そのような寄生虫公務員の数の調査を開始。それで判明したのは、その数はおよそ3万人。昨年だけに限定すると7500人。彼らは即刻解雇されることになっている。勿論、違法であるから解雇による補償金はなし。(2023年12月15日付「リブレメルカド」から引用)。
アルゼンチン政府によって2022年に特例426条が発行された。それには、それ以後の国家公務員の雇用は禁止されることになった。だから、ミレイ大統領政権はこの特例が発行された以後の雇用者については違法で採用で採用されていたということで全員補償金なしで解雇する方針でいる。
それでなくても、新政権ではそれまでの18省を9省まで削減し、補佐官の人数もそれまでの106人から54人に削減した。だから正規に採用されていた公務員も9つの省が削減されたことによってその数は減少することになる。
このようにして政府の歳出の削減を積極的に今後も断行して行くというのが新政権の方針である。
ある一つの省では昨年だけで3000人の新規公務員の採用があったとTNテレビが報じた。この数も調査を進めて行く内に増える可能性もあると指摘している。勿論、彼らは即刻解雇されることになる。(2023年12月13日付「ヌエボ・ポデール」から引用)。
彼らは全員キルチネール派の議員に投票するのが条件であったはずである。これだけでもキルチネール派の16年の政権が如何にアルゼンチンの財政を悪化させたか言うことを証明するひとつの良い証である。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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