簡単にルービックキューブを揃える方法
複雑に思えるルービックキューブですが、実は決まった解き方があります。
以前ナゾロジーでは、ルービックキューブアジア大会2018年「最少手数部門」チャンピオンだった上野柊斗(うえの しゅうと)氏に、インタビューしています。
アジアチャンピオンが伝授!ルービックキューブのはじめかた
彼によると、「初心者こそ解法書に出会ってほしい」と話します。
なせなら、初心者が一番早く上達するコツは、「解法書をともに手順を覚えること」だからです。
そして上野氏が知る限り、「一番親切で分かりやすい」のは、ルービックキューブの元世界記録保持者などが運営するサイト「tribox」が発行する解法書です。
そのサイトでは、動画と図解で手順がステップごとに解説されています。
ここでは、その手順を簡単に紹介しましょう。
- 白色の十字を作る
- 完全一面(最初の一面が揃い、さらにその側面が揃ったもの)を作る
- 2段目(真ん中の段)を揃える
- 3段目(最後の段)の面を上に向け、角以外の色を揃えて十字の面を作る
- 3段目の上面の色を一色に揃える
- 3段目の角を調整し、側面の色も揃える
- 3段目の角以外を調整し、全面の色を揃える
最初からなんとなく揃えていくのではなく、一段ずつ揃えていくのが成功へのカギです。
気になる方は、下記の動画をチェックしながら、チャレンジしてみてください。
最初は時間がかかるものですが、1度完成させられると、苦手意識が薄れ、簡単にルービックキューブが揃えられるようになってしまいます。
そうなるともう、揃えることが目的ではなく、揃える速さを競いたくなるはずです。
神業に思えた世界チャンピオンや三菱のロボットが、どうやって瞬間的にパズルを解いているのか、それが実感できるようになるでしょう。
参考文献
「パズルキューブを最速で解くロボット」ギネス世界記録認定
Video: Air-con wiring robot sets new Rubik’s Cube world record
初めてのルービックキューブ
ライター
大倉康弘: 得意なジャンルはテクノロジー系。機械構造・生物構造・社会構造など構造を把握するのが好き。科学的で不思議なおもちゃにも目がない。趣味は読書で、読み始めたら朝になってるタイプ。
編集者
海沼 賢: ナゾロジーのディレクションを担当。大学では電気電子工学、大学院では知識科学を専攻。科学進歩と共に分断されがちな分野間交流の場、一般の人々が科学知識とふれあう場の創出を目指しています。