黒坂岳央です。
「いつか脱サラして自分のビジネスで食べていきたい」そう考えても現実、なかなかうまくいくわけではない。自分は本当にしつこく挑戦し続け、人並み以上に時間がかかってしまったがなんとか軌道に乗って食べていけるようになった。
「これは多くの起業志望者が間違えている」と感じるよくある勘違いについて独断と偏見で取り上げたい。
1. 好きなことで生きていく最もやりがちなミスは「自分がやりたいこと」で独立を目指すことである。これを言ってしまうと反発も予想される。当然だろう。世の中の多くの場合、やりたいことがあってそれを実現する手段として独立を目指すからだ。しかし、現実的にこれはほとんどの場合はうまくいかない。なぜならいきなり挑戦して一発で成功できるような技術も知識も十分でないからである。
結論的には「やりたいことで起業する」のではなく「世の中にニーズがある仕事で起業する」で挑戦するべきだ。
まず、「自分がやりたいこと、相手がやってほしいと思うこと」の間には途方もない距離があることがほとんどだ。スポーツ選手やトップビジネスマンは小さい頃からの夢を大人になって実現させているので、「そうか、自分が好きなこと、やりたいことで挑戦すればいいんだ」と思ってしまう。
だが、そうした事例は正しく一部の大変優秀な人になせる業であり、ほとんどの人には再現性はない。「でも自分が好きだから結果なんて出なくてもいい」と無理に始めても、結局、結果が出ないから資金的にもメンタル的にも挑戦を続けられない。
最初は自分がやりたいと思っていなくても、小さい頃からの夢でなくても、世の中の人が求めている、役に立つ仕事からスタートするのだ。最初は興味がなくても、売れ続けて感謝の声が届き始めたら「もっと伸ばすにはどうしたらいいか?」と向上心が出始め、ドンドンその仕事を後から好きになる。1つビジネスを成功させて資金や時間に余裕ができたら、その次の仕事で好きなことをすればいい。だが、まずは成功させる必要がある。