新NISAと長期的視点の重要性
ところで、新NISAの登場により、「1800万円をいかに早く埋めるかのゲーム」のように考えている方もいるかもしれません。確かに、オルカンやS&P500に投資して含み益が出ることは素晴らしいことです。
しかし、実際のところ、今含み益か含み損かは、長期的な視点では大して重要ではありません。
本当に大切な投資対象とは
最後に後悔しないために、皆さまに忘れてほしくないことがあります。それは「投資対象は金融商品だけではない」ということです。現金や株式、不動産ももちろん資産です。
しかし、それだけでは視野が狭すぎるのです。本当に大切な投資対象は、次の6つではないでしょうか。
・人との関係
・社会との繋がり
・体験
・健康(メンタル面も含めて)
・芸術や文化への理解
・今という時間
これらを得るためにお金を使うことも、立派な投資だと私は考えています。具体的には、以下のような活動が挙げられます。
・家族やパートナーと出かける
・会いたかった人に会う
・普段は行かない美術館に行く
・時短家電を購入する
・自己投資(本、資格、語学など)をする
・マッサージや温泉でリフレッシュする
・寄付を通じて社会に貢献する
「お金は貯まったが、趣味もなく友人もいない、働きすぎて身体はボロボロ…」という状態は悲しいですよね。投資の本質は“目的に沿った投資”で、大切なことは「自分の目的と照らし合わせて必要なものに投資すること」です。
私自身は、お金と時間を自由に使える人生を送りたいと考えてきました。そのため、他人との資産額の比較や、いわゆる「マウントゲーム」には興味がありません。週末は家族と外食に行きますし、無理して過剰に投資もしません。また、将来の働き方の選択肢を増やすためにスキルも磨いています。
そのためにも、自己投資として「学ぶこと」にお金を使っています。