ネットの世界では移民問題が大変な注目を浴びており、保守系やネトウヨ系が人気な割には東京都知事選では桜井誠氏が9位と意外と人気がなく、明らかに世の中の流れが変わってきている気がいたします。
10年ほど前には在特会が話題になり、日本ではこのまま排外主義的な主張を垂れ流す極右の人々がどんどん増えていくのではないかというような懸念がありましたがそうはなりませんでした。
桜井誠氏の都知事選での票が意外と伸びなかったように、どうもここ最近の日本では以前のような排外主義的なネトウヨ言論はあまり人気がなくなってきているように思います。書店でもかつての様な強烈なネトウヨ本は人気がなく、もう少しマイルドな主張のものが人気です。
なぜ日本でネトウヨ系の主張がそれほど人気でなくなってきているのでしょうか。
一方で移民に対する不安を抱えている人は少なくなく、中国やロシア北朝鮮の脅威というのは高まる一方で実は10年ちょっと前よりもかなり深刻な状況になっているのにも関わらず、です。
これにはやはり国際情勢よりも、目の前の生活が厳しくなってきている人が増えているというのがあるのではないでしょうか。
中国や韓国に対する対外的な意見を繰り返してもスパゲティの値段が下がるわけではないですし光熱費も下がりません。
給料も増えませんし年金が増えるわけでもありません。
気がついてみるとコンビニのものもずいぶん高くなっていて、おにぎりやカップ麺の値段は上がり、ポテチは10年ぐらい前と比べると量がものすごく減っています。
その一方で銀座や新宿にはインバウンドの外国人旅行者があふれ、築地では1本8,000円ぐらいする牛串をどんどん買っている外国人観光客がいるわけですから、自分の生活が貧しくなっているのではと実感する人は少なくありません。
実はこのような排外主義的な極端な極右系主張よりも、目の前の生活をどうするかという言論の方が人気なのは日本だけではなく海外も似たところがあります。