日大藤沢高校出身のFW森重陽介は、自らの規律違反が原因で清水エスパルスを2024シーズン途中に退団。しばらくフリーの身だったが、11月21日に海外移籍が正式決定している。
東京ヴェルディの下部組織出身であり、日大藤沢高校時代に全国高校サッカー選手権で得点王に輝いた森重。2023年に清水へ加入したが、高卒1年目は公式戦4試合の出場に。今季も天皇杯1試合でピッチに立った以外、公式戦での出番が無かった。
そんななか、清水は10月2日に「社会規範、チーム規律に抵触する事実があったため森重陽介選手を謹慎としていましたが、このたび双方合意により選手契約を合意解約することが決定いたしました」と公式発表。具体的な規律違反の内容には触れなかったものの、ネット上では「未成年のユース選手を連れてパチンコ店に行った」という噂が飛び交っていた。
規律違反での退団ということもあり、日本国内クラブでのプレーが厳しいという見方もあった中、ブラジル4部シアノルテFCが森重の獲得を公式発表。クラブ公式SNSアカウントでは、「シアノルテ史上初のアジア人、198cmのセンターフォワードが加入。J2リーグ王者の清水エスパルスからやって来た!」などと紹介されている。
日本で規律違反や法律違反を犯し、その後海外移籍した選手と言えば、MF道渕諒平が記憶に新しい。同選手はヴァンフォーレ甲府で迎えたプロ1年目の2017年7月に暴行容疑で逮捕。2019年にベガルタ仙台へ移籍したが、仙台在籍時の2020年9月にも一部週刊誌で報じられた交際相手への傷害容疑により再び逮捕されると、翌月に解雇。仙台退団後は韓国2部・忠南牙山FC、セルビア1部FKラドニチュキ・ニシュ、マレーシア1部クランタンFC、マルタ1部バルザンFC、インドネシア1部セメン・パダンFCでプレーしている。