かつてヴィッセル神戸でプレーしていた元スペイン代表MFフアン・マタは、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)新規参入のサンディエゴFCの共同オーナーに就任。アメリカで注目を浴びる一方、現在所属するオーストラリア1部ウェスタン・シドニー・ワンダラーズでの現状に不満を抱いているという。
現在36歳のマタは、2023年9月に神戸へ加入もリーグ戦わずか1試合の出場に終わり、わずか4カ月で退団。2024年1月に日本代表MF久保建英擁するレアル・ソシエダやセビージャ、バレンシアとの接触が報じられたが、半年以上にわたり新天地が決まらず。一時はアメリカ行きの可能性が報じられたものの、2024年9月になってウェスタン・シドニーへ加入した。
自身初のオーストラリア挑戦で、今季ここまでリーグ戦全4試合に出場しているマタ。ただ英メディア『デイリーメール』が11月12日に伝えたところによると、選手サイドはアレン・ステイチッチ監督のコメントに不快感を抱いているという。
同選手は11月2日のアデレード・ユナイテッド戦でスタメン出場も、ハーフタイムで途中交代。8日にニューカッスル・ジェッツ戦ではプレータイム6分にとどまっているが、指揮官は「彼はあまり快適にプレーできていないが、これがオーストラリア1部リーグの激しさを物語っている。世界で最も激しいリーグのひとつだからね」と語っていた。
これに対して、マタの代理人は「クレイジーだ。まったく理解できない」と反発。「マタのようなスター選手を獲得したのならば、彼がフィットするようなシステムで戦うべきだし、彼に失礼だ。プレミアリーグで10年もプレーしているし、欧州選手権(EURO)で優勝しているからね」と、同選手の実績を強調したという。
オーストラリアでの活躍が期待されていたものの、加入からわずか2か月間で監督との間に問題を抱えているマタ。ウェスタン・シドニーでの現状を踏まえて、将来的なアメリカ行きも視野に入れた上でのサンディエゴFCオーナー就任であるかもしれない。