かつて“メス”のビッグフットがロシアに出没。驚愕の映像に専門家らが調査に乗り出し、地元テレビ局も巻き込んだ大騒動に発展した。
まずは問題の映像を見てみよう。
車外に向けられたカメラに毛むくじゃらのヒト型の生物がはっきりと映っている。威嚇するかのように、停止した車に向かって猛然と走り寄ってくる姿は鳥肌ものだ。車内に悲鳴が響き、車は発進するも、一定の距離を保って停車。その後も発進と停止を繰り返し、謎の生物の姿を3分以上捉え続けた。
オルタナティブニュース「Mysterious Universe」によると、問題の映像は2016年にロシア連邦バシコルトスタン共和国で撮影されたもので、撮影者は3人の若い女性と1人の男性だという。
国際ホモロジーセンターのモスクワ支局長イゴール・ブルトセフ氏も、この映像に興味を示し、調査に乗り出した。露ニュース「GTRK TV」も、特集を組むほどの注目ぶりだ。
ビッグフットを半世紀にわたって追ってきたベテラン研究者であるブルトセフ氏が、同映像に注目した理由は、“胸”らしきものが見えるからだという。なんと、これはメスのビッグフットの可能性があるというのだ。
さらに、目撃地を訪れたブルトセフ氏は奇妙なものを発見したという。
「森の中で折れた枝を見つけました。昨日もそこに行ったのですが、その時はありませんでした。折れ目も非常に新しいものでした。おそらく、地元の伝説にある“シュラレ”の仕業だと思います。ロシアではゴブリン、科学的にはホミノイド(ヒト上科の霊長類)と呼ばれるものと同じです。イエティやビッグフットとも同じ生物です」(ブルトセフ氏)
シュラレとは、タタールやバシコルトスタン共和国のバキシール人らの民話に出てくる伝説の生物だ。森の中に住んでいる精霊とされ、ヒト型に化けることがあるという。長い爪、ギラギラと輝く目、額の角、濃い体毛が特徴で、靴を前後逆に履いているとされる。木こりのものを盗むなどのイタズラに加え、殺人を犯すこともある恐ろしい精霊だ。シュラレと遭遇した場合、逃げる方法は1つ。着ている服を裏返しにし、靴を前後逆に履くと、シュラレは立ち去るのだという。
一方、バキシール州立大学の心理学者アナトリ・ヤコブレフ氏は、目撃者らが酔っ払っていて、幻覚を見たのだと懐疑的な意見を述べている。ただ、それでは映像に映っている生物は何なのか? ブルトセフ氏はこの意見に同意しない。ブルトセフ氏を森に案内したガイドも、似たような生物を近くのイレメリ山で目撃したことがあると証言しているそうだ。
また映像分析では、その姿がビッグフットと酷似していることも判明している。熊ともまったく異なる容姿だ。本当に大型のヒト型UMAは実在するのかもしれない……。今後の研究にますます期待したい。
提供元・TOCANA
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