5月の登録車新車販売台数(商用車を除く)は17万6693台で、前年同月比‐1.7%。ここ数ヶ月改善傾向でほぼ前年並みとなったものの、4カ月連続のマイナスとなった。
セグメント別に見ると普通乗用車は、12万1457台、同+2.0%で4カ月ぶりの増加。小型乗用車は5万5236台、同-9.1%と8カ月連続の減少。軽乗用車は同‐8.2%と6カ月連続の減少(先月は同-20.1%)。外国メーカーの輸入車(乗用車)を含めた全セグメントマイナスは5ヶ月ぶりにストップとなった。復調傾向にあった販売台数だが、認証不正問題に伴う出荷停止が一部車種で実施されている。現時点、台数影響が大きいのはトヨタ・ヤリスクロス。6月以降の登録は不透明だ。
5月の乗用車ランキングは軽自動車のスズキ・スペーシアがトップに。長い間首位を維持していたホンダ・N-BOXからその座を奪った。スペーシアの首位は22年5月以来2年ぶりとなる。登録車ではトヨタ・シエンタが3位で先月に続いてトップ、日産ノートが7つランクを上げて5位に上昇した。出荷再開となったダイハツ・タント(35ランク上昇)、トヨタ・ルーミー(30ランク上昇)が大幅なランクアップを上げている。インドから輸入されるホンダWR-Vは引き続き好調で、SUVセグメントのランキングでトップ10入りを達成。
ブランド別販売台数
ブランド別の新車販売台数(海外生産分含む)では、ホンダ普通車が変わらず好調。前年同月比が3月240%、4月301%、今月5月は267%と推移。国産のSUV、ミニバンの好調に加え、インド生産のWR-Vが3000台超えと大きく貢献している。輸入車登録では先月に続いてメルセデス・ベンツを上回り、2カ月連続のトップだ。
OEM車が出荷再開されたことにより、トヨタの小型乗用車も復調してきたようだ。一時1/10まで低下したダイハツの軽乗用販売も半分弱に。
ホンダ以外に乗用車(普通+小型+軽)販売台数が前年超え実績となったのは、スズキ(127.2%)、スバル(122.6%)の2社。
提供元・CAR and DRIVER
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