2024年の後半戦に突入した7月1日の株式市場は、百貨店株の上昇でスタートした。6月28日に発表した髙島屋と大丸松坂屋百貨店を傘下に持つJ.フロントリテイリングの2025年2月期の第1四半期決算(3月1日〜5月31日)がともに大幅な増収増益だったことから、両者の株価が年初来最高値を更新した。
また、髙島屋もJ.フロントリテイリングも2025年2月期通期の連結業績予想を上方修正しており、株式市場ではこれも好感されたようだ。
両者ともにインバウンドによる恩恵が多大だ。髙島屋は、第1四半期の免税売上高が329億円で約200億円の増収となり、3カ月連続で最高売上高を更新している。J.フロントリテイリングは、大丸の心斎橋店を始め、松坂屋の名古屋店などでインバウンド需要が旺盛で、百貨店事業における免税売上高は約306億円を計上している。
J.フロントリテイリングの7月1日の株価は、前日の終値から14.72%の上昇となる1,924円で取り引きを終了し、年初来最高値を更新した。髙島屋の株価は、前日の終値から11.06%の上昇となる3,007円で取り引きを終了し、揃って年初来最高値を更新した。インバウンド景気は百貨店にまだまだ恩恵をもたらしそうだ。
文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO
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