災害時の「重傷者手当順位のトリアージ」は言われて久しいが、「避難特に二次避難順位のトリアージ」は寡聞にして筆者は知らない、よって書かせて頂いた。

我が国は超高齢化し遠からず国民の半分が高齢者、数千万人の要介護者認知症者が溢れる。南海大地震や富士山噴火等の大災害が発生したら、全ての人を公平平等に援けましょう、などただの平和ボケでしかない不可能になる。東北大震災では寝たきり老人を避難させようとした看護師たちが津波に呑まれたと聞く。筆者が「新型コロナが開けたパンドラの箱あるいはトロッコ問題」で触れたタイタニック号(その他当時の船舶の)沈没時の救助順位トリアージは、平時だからこそ考え訓練する必要がある。

なお東北大震災では、避難所の若い女性、に限らず女性へのセクハラや性犯罪行為が少なからずあったと言われている。仕切れば良いという問題ではなく、仕切られていることが逆に密室リスクにもなる。他県の応援を得てでも避難所に警察官の監視も考えるべきだ。

今年は全国的に雪が少ない印象ではあるが、これから寒さはさらに厳しくなる。災害弱者特に未来世代の保護を国と政権は最優先で措置すべきだ。

元旦の夜空を染める能登の紅蓮の炎は禍々しく、天や神の怒りに思えた。そして明けた1/2の報道では焼け野原、あの阪神大震災の神戸長田そのままだ。

では安倍氏が叫んでいた国土強靭化とは一体何だったのか!? このようなことが起きないように対策する、ということでは無かったのか? 三陸被災地で最後まで「逃げてください!!」と防災無線に若い女性職員が叫び続けた志津川地区は、復興工事の定点観測をしばらくアップしていたがずーっと土むき出しのドカチャン工事のまま、更新もしなくなった、それが「国土強靭化」だったのか!?

そして石川、富山、福井にはコロナで134億円の「空床補助金」を「ぼったくり」したという例の尾身氏のJCHO(地域医療推進機構)施設が4拠点ある。こんな時こそぜひとも要医療者受け入れに死力を尽くしてみて欲しいものである。

【参考文献】

災害時妊産婦 情報共有マニュアル 厚労省
災害時要援護者支援と 脆弱性・性別の視点 – 内閣府防災情報
会津若松市 復興公営住宅城北団地
同、福島県 内外観あり
「“若いから仕方ないね”と助けてくれなかった」メディアが取り上げてこなかった『避難所での性暴力』
【独自】コロナ病床30~50%に空き、尾身茂氏が理事長の公的病院 132億円の補助金「ぼったくり」

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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