理由3.行動力、習慣力の欠如
新年の抱負は大きなミッションを掲げる人が少なくない。だが、大きなミッションであるほど不断の行動力、粘り強い習慣の力が必要となる。当たり前の話だが、願望の実現には途方もない時間を必要とするからだ。
だが新年の抱負を口にするのは簡単でも、実際に行動に移すのは誰でもできるわけではない。なぜなら行動力、習慣力というスキルが不足しているからだ。行動や習慣というと気合根性論に聞こえるが、これらの要素の理解を深めると実は技術や知識で戦うゲームであるという実態が見えてくる。ルールを知らない球技を練習しても上達しないのと同じで、まずはどうすれば行動や習慣ができるかを学び、そしてそれを新年の抱負に組み込むことが大事だろう。
参考までにいうと、自分の場合はやりたいことが湧いたらその場でGoogleカレンダーのスケジュールに予定を入れている。旅行や食事ならその場ですぐ予約してしまう。予定が決まれば、後はもうやるしかなくなる。たとえば「モルディブにいってみたい」という願望があるなら、元旦に半年先に航空チケットを買い、ホテルの予約をしてしまえばいい。こうなればもう取り返しがつかないので、やる気や仕事といった壁は何が何でも乗り越えてでもいくしかなくなるだろう。
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新年の抱負より、目の前のタスクをとにかくこなしていく方がよほど重要だと思っている。手前味噌のようでおこがましい限りだが、筆者は2023年に法人でやっているフルーツギフトビジネスではふるさと納税で熊本県全事業者の中で売上1位になり、その実績を知った新聞社によって全国の新聞に掲載されるというありがたい実績を得ることができた。他のビジネスも自分なりに満足する結果を得られた。だが、「新年に抱負を持って叶えたい!」なんて1秒も思わなかった。いや、今もでかい夢とか目標なんてない。ただただ、目の前のタスクを必死にこなすだけである。叶いもしない抱負づくりに時間をかけるより、やるべきことをドンドン処理することに時間をつかう。その継続で抱負以上の良い結果がもたらされるのではないだろうか。
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