時間とともに変わるオーロラの魅力
ここからは、時間とともに刻々と変わっていく美しいオーロラの写真を紹介します。本物のオーロラを見るまで、オーロラがこれほどまでに変わりやすいものだということは知りませんでした。
最初は、薄っすらと色づく雲のような感じにも見えましたが、時間が経つに連れて段々とカーテンのようなものを形成しはじめているのに気づきました。ピンクとグリーンのグラデーションがとても美しく、写真で見ると更に色鮮やかに見えます。
この日、アイルランド各地でオーロラが観測されましたが、このようにカーテンやドレスのひだのようにはっきりと見えたのは、私たちがいた地域(ロスコモン県)だけだったという情報を後ほど一緒に撮影していた家族から聞かされました。実際にインターネットで検索してみましたが、ほとんどの人が断片のみの写真を掲載していて、このように全体像が写った写真は皆無だったので、貴重な写真の撮影ができて本当に良かったです。
同じ場所から同じ方角の空を撮影していますが、ほんの数分で大分違うのが分かるはずです。こちらは、上部のピンク色がほとんど見えず、ひだの部分の折れ具合が違う形になっています。街灯がなければもっと綺麗に撮影できたと思うと少し残念でした。
こちらのオーロラは、まるで空に羽ばたく巨大な鳥のようにも見えます。ピンクから薄オレンジ、そしてグリーンへと変化するグラデーションがとても美しいです。
こちらは、放射状になっている様子を撮影した貴重な写真です。このように放射状のグラデーションを形成しているオーロラの写真はとても珍しく、さらに中心部が立体的に見えるものは、ほとんどないようです。撮影したのは真夜中のほんの30分ぐらいでしたが、貴重な写真が撮れて本当に幸運でした。
さきほどの放射状のオーロラが私たちの真上に移動してくる数分前に、同じオーロラの側面をとらえた写真がこちらです。まるで山のようにも見えますね。立体的に見えるという点も、はじめてオーロラを実際に見て知ったことでした。
ダイナミックに、斜めに夜空に降り注ぐオーロラもカッコイイですね。建物の光や背景のプルシャンブルーとの組み合わせで、なかなか幻想的に見えます。
このように、日常的な空間のなかに非日常性が当たり前のように存在するのを目の当たりにすると、私たちが普段日常だと思って過ごしている世界には、実は目に見えない多くの非日常性(科学では解明できていない)が潜んでいるのではないか、そんな疑問を抱きました。
上の写真と撮影した場所はほぼ同じですが、数分の違いで全く違って見えます。まるで1秒ごと変わりゆく天体アートショーを見ているかのような気分になりました。こちらは、オーロラがクロスする貴重な写真です。なぜこのような現象が起きるのか、分かる人が見えれば分かるのでしょうけど、非常に興味深いです。
まとめ
今回訪れた地域では、雲のない夏の夜には毎晩のようにミルキーウェイが見れるので、また天体観測に訪れる予定です。オーロラはアイルランドで毎年のように見れるそうなので、これからは頻繁にニュースをチェックするつもりです。今回はニュースを見ておらず偶然見れたのでとてもラッキーでした。このような良いハプニングがあるのも、旅行の醍醐味ですね。
今回の記事をもって、私は執筆から長期間、離れようかと考えています。残念ですが次のライフステップには欠かせないプロセスです。長い間アイルランドに関する私の記事を読んで下さりありがとうございました。
文・写真・Maroon/提供元・たびこふれ
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