ジュビロ磐田所属FW後藤啓介は、ベルギー1部アンデルレヒト移籍がほぼ確実に。新天地での練習参加が報じられているが、現地では早くも同選手のクオリティに疑問の目が向けられている。
現在18歳の後藤は、今年磐田のトップチームへ昇格。同クラブの補強禁止処分にくわえて今年3月にFW杉本健勇が横浜F・マリノスへレンタル移籍したこともあり、J2リーグで33試合に出場して7ゴールをマーク。スタメン出場は7試合にとどまったものの、スーパーサブとして磐田のJ1昇格に大きく貢献した。
以前からアンデルレヒト移籍が噂されていた後藤だが、ベルギー紙『Het Nieuwsblad』は今月26日に「彼はJ1クラブから引っ張りだこだったが、欧州挑戦を選んだ。すでにベルギーに到着しており、この週末にはトレーニングに参加。間もなく公式発表される」とリポート。同選手が磐田との契約を2027年まで残していたこともあわせて伝えている。
そんな中、ベルギーメディア『Voetbal』は後藤のプレースタイルを解説した上で、同選手の実績について以下のように綴っている。
「後藤は多くの可能性を秘めており、非常にオールラウンドな選手と言える。このストライカーは非常に幅広い武器を持っている。空中戦では相手に脅威を与え、前線でのアクションがあり、テクニックとスピードもある。くわえて、ミドルシュートを放つなど、ゴールへの嗅覚もある」
「この点で、後藤の成功はほぼ保証されたようなものだが、我々は後藤の経験を重視している。この日本人ストライカーは実力を示してはいるが、それは主にJ2リーグでのことだ」
「経験の他に、言語も後藤にとって障害となるかもしれない。英語が堪能であるかどうかは分からない。シント=トロイデンVV(STVV)であれば問題はなかっただろうが、アンデルレヒトもU21チームも現在日本人選手と契約していない。アンデルレヒトはSTVVではないのだ」
STVVには、日本代表DF橋岡大樹やMF伊藤涼太郎など、複数の日本人選手がトップチームに在籍している。『Voetbal』はSTVVを比較対象とすることにより、後藤の選択に疑問を投げかけている。