このうちの2人の女性との間で民事訴訟が続いているが、いずれのケースも刑事訴追に至らなかった。
クオモ氏出馬の憶測が流れる一方で、アダムス政権の先行きに暗雲が漂いはじめている。
今月2日、連邦捜査局(FBI)は、アダムス氏の選挙陣営がトルコ政府から違法に寄付を受け取った疑惑をめぐり、市長の資金調達担当の自宅に強制捜査を行なった。この翌週には、FBI捜査官がアダムス市長から携帯電話など数台の電子機器を押収していたことが明らかになった。
市長は捜査対象になっておらず、不適切な行為はなかったとしてるが、最新の世論調査によると、住民の7割以上が、選挙活動でなんかの過ちを犯したと考えていることが明らかになった。
移民流入問題やイスラエル・ハマス紛争をきっかけとした憎悪犯罪の増加といった問題に直面しており、支持率は昨年3月の61%から37%に低下した。
なおクオモ氏とアダムス氏は親しい間柄で、複数の関係者は、アダムス氏が続投を断念しなければ、クオモ氏が候補者に名乗りをあげることはないだろうと話している。