銃を分析した法医学の専門家、ルシエン・ハーグ氏は昨年8月「アレック・ボールドウィンは引き金を引いたことを繰り返し否定しているが、ここでの実験と所見、観察を踏まえると、証拠のレボルバーについて、フルコックの状態または引き下げられた撃鉄を開放するためには、十分に引き金を引くか、または押し込む必要があった」と報告した。ただし改造の可能性については言及しなかった。

有罪となった場合、最高で18ヶ月の禁錮刑が言い渡される可能性があるという。

豪邸を安売り

法的トラブルによる経済的負担に備えるためだろうか。数日前、一時は販売を停止したニューヨークのロングアイランド、ハンプトンズにある豪邸を、当初の設定価格を大幅に下回る1,900万ドルで売りに出した。

ニューヨークポスト紙によると、ボールドウィンはビーチ近くの広大な土地に立つ物件を、1995年に175万ドルで取得した。中古物件価格が高騰した2022年9月に2,900万ドルで売りに出したが、買い手がつかず一時的に市場から撤退していた。

15日に不動産ブローカーが公開した紹介動画には、なんと本人が出演。熱心に購入を呼びかけている。

再起訴によるキャリアへの影響も考えられる。

2022年のCNNの取材では、事件を理由に決まっていた仕事を5本キャンセルされたと明かし、「妻がいなければ、今頃どこにいるかわからない。おそらく辞めて、リタイアして、逃げていた。持っているものを全て売って、中部かどこかに家を買って、不動産販売のような何か他にやることを見つけていたかもしれない」と語っていた。

昨年の起訴取り下げの直後、マイク・ハットンが監督・脚本・出演の映画「Hollywood Heist」でミッキー・ローク、ニック・キャノンらと共演し、メジャー復帰を果たすと報じられた。11月には、トランプ役で知られたNBCの深夜のコメディ「サタデー・ナイト・ライブ」に事件後はじめて出演し、ファンの間で本格復帰を期待する声が広がっていた。