伊東純也 写真:Getty Images

 1月31日に『週刊新潮』のニュースサイト『デイリー新潮』で性加害疑惑が報じられ、AFCアジアカップ日本代表離脱を余儀なくされたFW伊東純也。所属先のフランス1部スタッド・ランスで公式戦に出場している一方、今年3月開催の北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮戦2試合における日本代表招集は不透明。ネット上では、日本サッカー協会(JFA)の対応が話題になっており、同協会への批判も湧き起こっている。

 週刊新潮の報道によると、伊東は昨年6月21日に大阪府内のホテルで女性に酒を飲ませ、同意なく性的行為に及んだとのこと。女性側が刑事告訴すると、選手側は女性2人に対して2億円を超える損害賠償を訴えるなど、全面対決の様相を呈している。

 その伊東は1月31日の時点で、日本代表の一員としてアジアカップに臨んでいたが、JFAが二転三転した末、2日午後に同選手の代表離脱を公式発表。JFAの田嶋幸三会長は会見で「総合的な判断」などと、離脱の理由について具体的な言及を避けたが、ネット上では「キリングループをはじめ日本代表スポンサーに配慮したのでは」という見方が広まっている。

 選手側や女性側の今後の対応、裁判の行方などに注目が集まる中、今月24日時点でサッカー日本代表公式X(旧ツイッター)アカウントの「3.21 アジアの闘い、国立で再び。」と題した広告画像に伊東の姿が映っていない。

 それだけにX上では「JFAの対応ひどすぎる…」「伊東選手が可哀想」「JFAは伊東選手擁護よりもスポンサー忖度なのか」と批判が噴出。「伊東純也が招集されないならば、日本代表の試合観に行かない」といった声も挙がるなど、JFAの対応が日本代表人気低下に繋がる可能性も指摘されているほか、一部のファン・サポーターは「伊東選手は実質代表引退なの…?」「伊東純也の代表キャリアが心配」と憂慮している。

 くわえて一部報道によると、森保一監督は北朝鮮戦で伊東を招集する可能性について「連絡を取っていない」などと言及を避けたほか、同選手を後押しするコメントは一切しなかったという。この森保監督の対応には「言葉選ぶしかないよな」「森保さんもコメント難しいよな」と擁護論がある一方で、「森保監督も伊東選手突き放すの?」「北朝鮮戦で代表に呼ばないのかよ」といった厳しいメッセージも寄せられている。