2位:アレキサンダー ズベレフ
    ドイツ/1997年4月20日/68勝20敗/7,915ポイント全仏オープン準優勝

 全豪オープンではアルカラスを破り準決勝に進出。ATP1000のBNLイタリア国際を勝つと、全仏オープンでは準決勝でルードを逆転で破り決勝に進出。決勝ではカルロス アルカラス相手にファイナルセットに持ち込んだが惜しくも敗戦した。ウィンブルドンは4回戦、全米オープンはベスト8まで進出。全体的に安定感ある成績で、ランキング7位で始まった2024シーズンは、最終的に2022年以来の2位まで上げることができた。いまだ成しえずにいる世界ランキングの頂を目指す彼に来年も目が離せない。

1位:ヤニク シナー
    イタリア/2001年8月16日/67勝6敗/11,830ポイント
全豪・全米オープン優勝

 2024シーズンをひと言で言うなら「大躍進」だろう。グランドスラムで一度も決勝の舞台に立てなかったシナーが、今年は全豪オープンでメドベージェフを相手に、2セットダウンから大逆転勝ち、初優勝を飾る。さらに全米オープンでも決勝でフリッツを破り初優勝。1シーズンでグランドスラム2勝を達成し、ツアー全体では最多勝となる8勝を上げる。ランキングトップ8が顔をそろえたシーズン最終戦、ATPファイナルズでは、決勝までの全5戦で1セットも与えることなく、完全優勝。6月に初のランキング1位に立つと、結局最後までその座を譲ることなく王者としてシーズンを終えた。この勢いは2025年も止まることはなさそうだ。

【ATPファイナルズ速報】ランキング1位のシナー、フリッツ退け初優勝


 ジョコビッチがランクを下げ、ナダルは引退。新時代へと移り行くテニス界をリードしていく絶対的な存在になるのはシナーか、はたまたズベレフ、アルカラスら群雄割拠の時代となるのか、来シーズンも注目したい。