大宮アルディージャ 写真:Getty Images

 J3優勝・J2昇格を果たした大宮アルディージャは先日、大手飲料メーカー『レッドブル』によるクラブ買収やエンブレムの変更を公式発表。レッドブルサッカーテクニカルディレクターを務める元ドイツ代表FWマリオ・ゴメス氏の来日も話題になったが、グローバルフットボール責任者のユルゲン・クロップ氏に関する不安説を海外メディアが報道。同氏はリバプールで日本代表MF遠藤航やMF南野拓実を指導していたほか、ボルシア・ドルトムント監督時代にはMF香川真司(現セレッソ大阪)とともに戦っていた。

 レッドブル社は、南野の古巣であるオーストリア1部ザルツブルクを2005年に買収すると、2009年には当時ドイツ5部だったライプツィヒの経営権を取得。わずか8年でブンデスリーガにまで昇格させたことで話題を呼んでいたが、買収されたクラブはいずれもレッドブル社のロゴが入ったエンブレムに統一。大宮に関しても、旧大宮市のマスコット的存在であるリス(スペイン語でアルディージャ)から闘牛に変更となった。

 クロップ氏のグローバルフットボール責任者就任を巡っては、ドルトムントサポーターなどドイツのサッカーファンから批判の声が。欧州サッカー界でも大きな話題となっており、同氏の今後に注目が集まっている。

 そんななか、イギリス・リバプールの地元紙『リバプールエコー』は11月20日、リバプール前監督であるユルゲン・クロップ氏の今後を特集。大宮のエンブレム変更に触れた上で、「クロップ氏はレッドブルのグローバルフットボール責任者として2025年1月に日本に向かう予定だが、予想以上にトラブルが発生する可能性がある」と指摘。

 「彼は日本で歓迎されるだろうが、大宮サポーターが反発する可能性もある。リスはエンブレムから取り外された。新しいエンブレムでは、ロゴを囲むオレンジ色の線しか残っていない」「レッドブルとの物議を醸す契約について、あまり確信がない」などと、エンブレム変更を巡り問題を抱える可能性を強調している。