ブラジル代表OBクレーベルを父に持つクルゼイロ所属MFカイケ・ケンジが、11月20日開催のブラジル1部リーグ戦でプロデビュー。日本国籍取得を目指しているだけに、日本代表入りの可能性もある。
現在18歳のカイケは、サンパウロ州出身の日系人。母親が日本国籍を有するも、日本での生活経験はなし。2022年にクルゼイロのU17チームに加入すると、将来有望な攻撃的ミッドフィルダーとして順調にステップアップしている。
2024シーズンはクルゼイロU20の一員として、U20リーグ戦11試合のスタメン出場で9ゴールをマークしたほか、プレーオフで決勝2ndレグまでの全4試合で2ゴールを奪ったカイケ。U20チームでの活躍が認められてトップチームに合流すると、20日のコリンチャンス戦で73分からプレーしている。
カイケの今後については、ブラジルメディア『グローボ』が2024年7月時点で「日本国籍取得に向けての手続きを行っている」とリポート。この時は日本移住やJリーグ挑戦の可能性について報じられていなかったが、ブラジル代表入りの実績がないだけに、日本代表招集は可能だ。
なおカイケの父であるクレーベルは、コリンチャンスやサントス、ドイツのハノーファー、スイスのFCバーゼルなどでプレーしたほか、ブラジル代表の一員として国際Aマッチ21試合に出場。2014年の引退後は代理人として活動しており、息子のカイケにもプレー面のアドバイスを送っているという。
GK小久保玲央ブライアン、MF藤田譲瑠チマ(いずれもシント=トロイデンVV)、GK鈴木彩艶(パルマ)など、ハーフの有望株を擁する日本代表。パリ五輪世代の攻撃的MFでも荒木遼太郎(FC東京)をはじめ多くのタレントを抱えているが、日本サッカー協会(JFA)が今後カイケの日本代表入りに向けて働きかけることはあるのだろうか。