「パトリック・ロジェ」新作発表会。

注目は、生のグリーンピースを仕込んだガナッシュ。グリーンピースの爽やかさとみずみずしさが、とろりとしたガナッシュを引き立てて、お見事。すごいなぁ、どういう発想?

聞けば、ショコラティエになりたての頃、一日中働いてくたくたになって家に戻り、よく缶詰のグリーンピースを頬張っていた、と。若かりし頃のエピソードが、こんなにも素晴らしい作品になるとは・・・。

グリーンピースの缶みたいなショコラオブジェには、愛しのアーモンドエフィレのショコラがけがぎっしり。このアーモンドと、丸ごとアーモンドのショコラがけ、そしてプラリネフイユテは、このメゾンで私が愛する3大傑作。

バー仕立てのマロングラッセも秀逸だし、何から何まで、top of the top。フランス語で言うところの、”クリームの中のクリーム”。

上階の彫刻もめでて(パトリック・ロジェは、ショコラティエとしてのみならず彫刻家としても名声高い)、パトリックの技術の極みを満喫。

編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年9月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。