J1昇格・J2優勝を果たした清水エスパルスの現有戦力では、元日本代表MF乾貴士の残留が噂されている。一方、乾とともに攻撃陣を支えたブラジル人FWルーカス・ブラガは、ブラジル1部昇格を決めたサントスからの期限付き移籍期間が間もなく満了。完全移籍移行を望む声が多いものの、現時点でも去就不透明だという。
2024年7月のスタッド・ランス戦で2ゴールと、日本代表FW伊東純也やFW中村敬斗を凌駕するパフォーマンスで注目を浴びていたルーカス。来日1年目ながらも、リーグ戦32試合のスタメン出場で8ゴールを挙げて、シーズンを終えた。
ルーカスの去就を巡っては、2024年夏にメキシコ1部クルブ・ネカクサとケレタロなど複数クラブからの関心が報じられた一方、サントスの会長は復帰の可能性を否定。サントスの専門サイト『santistas』は、買い取りオプションの設定額が150万ドル(約2億2000万円)だと伝えていた。
またブラジルメディア『iG Esporte』は11月5日に「ルーカスには日本とブラジルのクラブが関心」とリポート。同選手の代理人に複数クラブからのコンタクトがあることもあわせて伝えるなど、争奪戦の様相を呈している。
そんななか、ブラジルの移籍市場に精通しているジャーナリストのルーカス・コスタ氏が11月20日に伝えたところによると、同国1部SCインテルナシオナル、クルゼイロ、アトレチコ・パラナエンセ、メキシコ1部ティグレスがルーカスを獲得候補にリストアップ。記事では「清水が買い取りオプションを行使しないと決めた場合、サントスは様々なオファーを検討する」と綴られているほか、ほとんど考えられないシナリオだが、サントスで再びプレーする可能性もあるという。買い取りオプションを巡る清水の決断次第が、ルーカスの去就を左右することになりそうだ。