Starlink(スターリンク)が画期的だと言われているポイントをあらためて整理します。

メリット1. 場所に左右されないインターネット環境

Starlink(スターリンク)の大きなメリットは場所に左右されないインターネット環境。衛星通信により、これまでの通信サービスではカバーしきれなかった山奥や辺境の地域でも、ネットを使えるようになります。

メリット2. 自然災害などへの通信インフラの備えとしても最適

先述した通り、Starlink(スターリンク)は自然災害や戦時下における通信インフラの備えとしても期待されています。災害時や戦時下では通信回線が寸断されることがあり、被災地ではネット環境が使えないことも起こります。しかし衛星通信は、地上の通信インフラが破壊されている状況でも、スターリンク端末があれば独立して機能します。

意外と知らないイーロン・マスクが手掛ける衛星「スターリンク」は何が画期的なのか?
(画像=『オトナライフ』より 引用)

なお国内では、Starlink(スターリンク)はKDDIやソフトバンク、NTTドコモが提携をスタート。基地局のバックアップとしての衛星利用や、利用者が衛星インターネットをアンテナなしでスマホから直接通信できる仕組みの整備を進めています。将来的にはスターリンク端末なしで「スマホと衛星が直接通信する」時代がやってくるかもしれません。

メリット3. 衛星インターネットとしては非常に高速な通信速度

これまで述べてきた通り、Starlink(スターリンク)は衛星インターネットとしては非常に高速な通信速度が提供されています。

意外と知らないイーロン・マスクが手掛ける衛星「スターリンク」は何が画期的なのか?
(画像は「Starlink」公式サイトより引用)(画像=『オトナライフ』より 引用)

スターリンクの衛星は従来の衛星より低軌道を周回していることが特長。これにより衛星インターネットながら低遅延と高速な通信が実現されており、年々、遅延のさらなる改善も進んでいます。米国ではピークの時間帯に「48.5ミリ秒」→「33ミリ秒」へと、遅延の中央値が30%以上削減されています。ちなみに速度としては下り最大 200Mbpsほどが期待されます。

光回線のような速度や低遅延を期待すると、その通信品質には及ばない点も多いものの「災害時の備え」や「光回線を導入していない自宅やマンションのベランダに置くもの」としては十分な品質ではないでしょうか。

メリット4. 簡易な設置と操作方法

初期設定やアンテナの設置はユーザー自身が行うことができ、設置場所さえ確保できていれば専門知識は不要です。設置にかかる時間も10分から20分程度で済みます。「場所」さえ確保すれば、設定が極めて簡単なのはStarlink(スターリンク)のメリットです。

「固定回線を使わずWi-Fiエリアを構築する」手法としてスターリンクは定着しそう

Starlink(スターリンク)は低軌道衛星を利用するため、通信に必要なのはアンテナのみ。世界中のどこでもWi-Fiエリアを構築でき、夏フェス会場から山奥、戦時下や災害時の国まで端末さえあれば簡単に通信が実現できます。

そのため、これまで通信インフラの整備が遅れていた地域でも、手軽にWi-Fiエリアを構築できるように。これにより新たな通信インフラの構築手法として、幅広い分野での活用が期待されています。Starlink(スターリンク)は、固定回線に依存しないWi-Fiエリア構築の新たな選択肢として、今後ますます定着していくと予想されます。

※サムネイル画像(Image:umitc / Shutterstock.com)

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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