謎の霧と死の船
アメリカ・ワイオミング州のプラット川には、「死の船」と呼ばれる幽霊船の伝説がある。奇妙な霧の中から現れるというこの船は、目撃者の知っている人物の死を予兆するとされている。トリントンとアルコバの間を流れるプラット川で、この幽霊船は今もなお危険な水域を航行し続けているという。目撃者たちは、船は巨大な霧の玉に包まれ、帆、マスト、そして幽霊のような乗組員は分厚い霜に覆われていると証言する。
甲板の上では、乗組員たちがキャンバスシートの上に横たわる遺体の周りに集まっているという。そして、乗組員たちが後ずさりすると遺体の正体が明らかになる。それは目撃者の知っている人物なのだ。
最初の目撃報告は1862年、猟師のレオン・ウェーバー氏が幽霊船を目撃したときのことだ。彼は恐怖に慄いた。遺体の正体は彼の婚約者で、その日のうちに亡くなってしまったのだ。
その後も同様の目撃情報が報告されている。1887年には、牧場主のジーン・ウィルソン氏が、キャンバスシートの上に横たわる妻の遺体を見たという。1903年には、ビクター・ハイベ氏が川辺の土地で木を切っているときに船を目撃し、甲板の上には親友の遺体が横たわっていたという。これらの話には共通点がある。いずれも晩秋に目撃されており、甲板の上の遺体の人物は、その日のうちに亡くなっているのだ。まるで死の予告船のようだ。
死の船の出現場所 「死の船」は、ワイオミング州ガーンジーの南東約10km、プラット川のベッセマー・ベンドなど、様々な場所で目撃されている。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ノースプラット川で霧の中から幽霊セインが現れるのを目撃したという男性の報告が複数ある。船は霧のように突然現れるという。男たちが恐る恐る船に近づくと、乗組員たちは幽霊のような姿をしていることに気づく。彼らは川を航行することを運命づけられており、その唯一の目的は、目の前に現れた人々に差し迫った死の警告を伝えることである。男たちは、愛する人たちに間に合うように知らせなければならないという、切迫した課題を突きつけられるのだ。これらの遭遇と物語は、ワイオミング州シャイアンの心理学研究機関によって記録され、20世紀半ばに様々な雑誌や新聞で紹介された。
この伝説は100年以上にわたって語り継がれ、地域の重要な民間伝承として今日も生き続けている。人々の記憶に刻まれた「死の船」の物語は、私たちに生と死の神秘的なつながりを考えさせる貴重な“文化遺産”となっているのかもしれない。
提供元・TOCANA
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