プレミアリーグ、アーセナルの日本代表DF冨安健洋にとって、今2024/25シーズンは自身の価値を証明する最後の機会となるのかもしれない。11月の国際マッチウィーク後には復帰予定とされている冨安に対し、UKのアーセナルに特化したメディア『Just Arsenal』は「給与に見合う働き」を示さなければならないと指摘している。
アーセナルは現在、中盤や攻撃陣の補強を最優先事項としており、守備陣に追加の予算を割ける余裕がない状況だ。冨安が怪我を克服し信頼を取り戻せば、クラブは新たなディフェンダーを獲得せずに済む可能性が高い。逆に、冨安が再び信頼を失うような事態になれば、売却の可能性が検討されることもあるだろう。
怪我から復活し、今では称賛を集めるMFトーマス・パルティのように、冨安にも同様の粘り強さが求められている。DFベン・ホワイトやDFユリエン・ティンバーの離脱によってDFの層が薄くなる中で、冨安が結果を出せるかどうかは、アーセナルの移籍計画に直結するといえるだろう。
冨安はDFライン全般をカバーできる稀有な才能を持ちながら、お世辞にも2021年の加入以来その能力を十分に発揮できてはいない。怪我がその原因であり、昨2023/24シーズン以降、長期離脱が続いている。冨安の公式戦出場数は通算わずか84試合であり、同時期に加入したホワイトの145試合と比べると大きな差が出てしまっている。
プレシーズンや今シーズン序盤も欠場し、10月に短時間復帰するも再び戦列を離れた冨安。だが、11月の国際マッチウィーク後には復帰予定とされており、ホワイトが負傷離脱する状況下で冨安にかかる期待は非常に大きい。
富安の復帰がアーセナルの未来をどのように変えるのか、ファンもクラブも大きな期待を寄せているようだ。