日本代表 MF田中碧 写真:Getty Images

 SNSで大反響を呼んでいるサッカーに関連した映画がある。11月15日に全国の映画館で公開された『僕とパパ、約束の週末』だ。作品には、イングランド2部のリーズ・ユナイテッドに所属する日本代表MF田中碧も協力しているという。

 『僕とパパ、約束の週末』は、ある日クラスメイトから自分の好きなサッカーチームを聞かれ、答えられなかった自閉症スペクトラム症の少年ジェイソン(10歳)が好きなチーム決めるため、父とドイツ国内のスタジアムを巡る旅を、実話に基づいて描かれている。同国で2023年に製作され、100万人を動員するヒットとなったヒューマンドラマだ。Xでは多くのユーザーから「見たい。面白そう」といったコメントが殺到している。

 なお、田中の前所属チームのフォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ2部)は日本語の公式Xにて「今、日本で話題となっている映画『ぼくとパパ、約束の週末』 もちろんフォルトゥナでも撮影が行われ、その時のホームゲームには碧も先発出場していました。碧を見たジェイソンはフォルトゥナファンになったかな?素敵な映画です。是非ご覧ください」と投稿。田中が撮影に協力したことを明かしている。

 また、サッカーコンサルタントでFC市川GUNNERS(千葉県市川市)の代表を務める幸野健一氏は18日にXで同作品を鑑賞したことを報告。サッカー選手の息子である幸野志有人(市川サッカークラブ所属)の小学生時代の写真を添え、以下のように投稿している。

 「映画見てきたけど、ほんと面白かった。かつて自分も同じことしました。これは2002年のワールドカップで神戸で行われたブラジルの試合に行ったときの写真だけど、この後も息子とイタリアやイギリスまでサッカーを巡る男の旅やりました。ぜひこの映画みなさんにも見て欲しいです」

 ドイツ国内の56チームを全ての試合を見て回る親子を描いた作品とだけあって、サッカーファンを中心に話題となっている。また、サッカー関連映画でありながら自閉症にフォーカスしているため、発達障害などを知るきっかけにもなるだろう。かなりの反響を呼んでおり、休日にはチケットが完売となった劇場もあるようだ。