15日はOp Exでもあった。ネガティブガンマ域での下落局面ならOp Ex通過でボトムアウトするのが定石であったが、今回過去最高値に近いので消えるようなプット建玉もあまりなく、6000近辺のコールが大量に観測された。つまりむしろOp Ex前だからこそ6000に張り付いていたのであって、Op Exで6000から離れやすくなったという解釈となる。

テクニカル。ここ二週間あまり相性がよくなかった後の捨て台詞ではないが、棒上げの後の半戻しとチャートがすっかり汚くなってしまっている。

S&P 500の5950以上、ナスダックの19000以上は小さなアイランド・リバーサルとなっており、トランプ当選後に建てられた雑な強気ポジションが取り残されている。5860は25SMAの力も借りて首の皮一枚ながらまだサポートとして生存しており、週が明けて先週の雰囲気が忘れ去られれば調整はここまでとなる。

一方安値を更新するようなら次は50SMAの5770が視野に入り、この水準までの調整は大統領選全戻しを意味する。6000 -6055は引続き上値が重いだろう。もっとも年末高アノマリーと自社株買いブラックアウト明けは引続き効いているはずで、下値を叩くほどではないと思っている。

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編集部より:この記事は、個人投資家Shen氏のブログ「炭鉱のカナリア、炭鉱の龍」2024年11月17日の記事を転載させていただきました。