ボルシアMG所属の日本代表DF板倉滉は、11月15日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選・インドネシア戦でフル出場も、ミスを連発。19日の中国戦を前に不安の声が挙がる中、ドイツ国内では移籍の可能性が報じられている。
シャルケをブンデスリーガ昇格へ導いた後、2022年夏にマンチェスター・シティからボルシアMGへ完全移籍した板倉。加入1年目から守備陣に欠かせない存在として活躍すると、今季はここまでブンデスリーガ全試合でフル出場。稼働率の高さで評価されている。
ただボルシアMGで休養を与えられていないだけに、コンディション悪化を心配する声も。インドネシア戦ではサイドのスペースを突く、前線へロングボールを放り込むといった相手のカウンター攻撃に対応できず、自らのミスから決定機を許していた。
そんな板倉は、ボルシアMGとの契約を2026年6月まで残しているが、ドイツ紙『ビルト』は11月18日に「ボルシアMGの補強資金はわずか400万ユーロ(約6億6000万円)とかなり低い。まずは現有戦力の売却により、収益を生み出さなければならない」とクラブの厳しい財政状況に触れた上で、「ボルシアMGは板倉を手放したくないが、高額オファーが届けば冬に話し合うつもりだ。ただ1500万ユーロ(約24億6000万円)以下で売却は望んでおらず、適切な後釜を見つける必要がある」と伝えている。
またボルシアMGは板倉を放出する場合、先日インドネシアに帰化した同国代表DFケヴィン・ディクス(FCコペンハーゲン)の獲得に動くとのこと。2024年8月末に一度ディクスの獲得交渉が破談したものの、2025年6月にコペンハーゲンとの契約が満了となるため、比較的安価で獲得可能だという。
2024年夏にPSVアイントホーフェン移籍の可能性が取り沙汰されていた板倉。ステップアップを望んでいる可能性も考えられるが、同選手の去就は15日の日本vsインドネシアでスタメン出場したディクスの今後に左右されるかもしれない。