ヴィッセル神戸は、今月25日にノエビアスタジアム神戸で開催された名古屋グランパス戦で2-1と勝利。クラブ史上初となるJ1制覇を成し遂げたが、試合後にFW大迫勇也が元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの退団や吉田孝行監督の起用法に言及している。
イニエスタは2018年夏から約5年間にわたり神戸でプレー。2019シーズンに天皇杯優勝を成し遂げるなど、キャプテンとして多大な功績を残していたが、吉田監督のもとで出場機会が減少。今年7月1日の北海道コンサドーレ札幌戦を最後に神戸を退団し、UAE1部エミレーツ・クラブに加入している。
今季途中にイニエスタやMFセルジ・サンペールが去った神戸だが、シーズン後半戦も大迫やMF山口蛍、DF酒井高徳などW杯出場歴を持つ選手が活躍。横浜F・マリノスとJ1優勝争いを繰り広げていたが、横浜FMが24日のアルビレックス新潟戦で引き分けに終わると、今季ホーム最終戦で勝利しタイトルを掴んだ。
大迫は名古屋戦後、DAZN制作『やべっちスタジアム』のMCである矢部浩之氏のインタビューに対応。「神戸が一致団結した理由」を聞かれると、「監督のタカさんが『頑張る選手を使う』という感じだったので。そこが一番大きかったかなと思います」とコメント。
つづけて「アンドレス(・イニエスタ)がいなくなって、責任感増しましたし、連敗をしないということを意識していました」と、イニエスタ退団による心境の変化も明かしている。
神戸は今年9月に元スペイン代表MFフアン・マタとハンガリー代表MFバーリント・ヴェーチェイを獲得。しかしイニエスタやサンペールと同じく、吉田監督のもとで出場機会がほとんど無かった。J1優勝の裏には、吉田監督の一貫した選手起用の基準がある。