2024年から始まる新NISAが話題になっている。しかし、新NISAは誰にでもおすすめできる制度ではない。
ここでは投資初心者を対象に、新NISAに向いていない人の特徴を3つ紹介しよう。
特徴1:5年以上置いておける余裕資金がない人
5年間くらい寝かせておける余裕資金がない人は、新NISAの利用を控えたほうがいいかもしれない。
新NISAで購入できるのは価格変動のある金融商品なので、短期間で現金化すると損失が生じる可能性があるからだ。
また、投資は余裕のある資金で行わないと、相場が乱高下したときに誤った投資判断をしかねない。
まずは、当面の生活費と近い将来に必要な資金を確保することに集中しよう。
ただし、最近は100円から投資を始められる証券会社も存在している。投資慣れするために少額から始めるのであれば問題ないだろう。
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特徴2:元本保証がないと嫌な人
投資をする金融商品を選ぶ際に元本保証を必須条件としている人は、新NISAには向いていない。
新NISAでは株式や投資信託を運用するため、どの金融商品に投資しても元本割れする可能性があるからだ。
しかし、元本保証の金融商品に預けておけば、本当に安心できるのだろうか。
そもそも、元本保証に大きな価値があったのは高金利時代の話である。銀行の定期預金金利が5%を超えていた頃は、元本保証の金融商品でも大きく資産を増やすことができた。
現在の金利では物価上昇率に対抗できていないため、実質的な資産価値は目減りしているとも考えられる。「元本保証=安心」とはいえない時代なのだ。
株式はハイリスクハイリターンだが、長期的にみると世界経済は成長しているため、資産形成に適している。
投資信託の積立投資なら、「資産の分散」「地域の分散」「時間の分散」の3つの分散で、効果的にリスク管理ができるだろう。