上田綺世 写真:Getty Images

 日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)は、今年1月開幕のAFCアジアカップで4ゴールをマーク。1月31日のインドネシア戦でも追加点を奪うなど、準々決勝イラン戦でのスタメン出場が期待されているが、代表OBの田中マルクス闘莉王氏は同選手のプレーに満足していないようだ。

 上田はグループステージ初戦のベトナム戦で途中出場ながらも追加点を奪うと、インドネシア戦では2ゴールをマーク。後半終了間際には、FW伊東純也(スタッド・ランス)のクロスからゴールネットを揺らしたが、記録はオウンゴールに。惜しくもハットトリックとはならなかった。

 そして決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦では、2-1で迎えた72分にDF毎熊晟矢(セレッソ大阪)のスルーパスに反応。右サイドから裏のスペースに飛び出すと、右足からの強烈なシュートをゴールマウスに突き刺した。

 アジアカップの舞台で結果を残しているとはいえ、闘莉王氏が上田に求めるハードルは高い。同氏は今月2日夜に自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』を更新。バーレーン戦出場選手を採点する中、上田に対して「現時点では、フォワードの中で一番良い。ゴールは決めてくれるけど、他のところに問題がある」と辛辣評価。

 「ポストプレー、コンビネーション(味方との連係プレー)、ワンツーだったり。常に裏ばかりでボールを持ちたがる。今度は逆のパターンをちょっと考えてほしい。まだまだチームとして成り立たない部分がある」と改善点を指摘しつつも、「もう少し周りとのコンビネーションで相手ディフェンダーを困らせる、剥がすとかいうプレーを、僕はつねに期待している」と、今後のさらなる成長を願っている。