流麗なスタイルを実車そのままに縮小!
近年、様々なヒストリックカーを精力的にキット化しているハセガワから、またも衝撃の新製品アナウンスがなされたので、ここでお伝えしておこう。1/24スケール・プラモデルとして今年4月20日ごろに発売予定の「トヨタ セリカ LB 1600GT」である。
1970年に登場したセリカは、日本初のスペシャリティカーとしてその地位を確立し、2006年にその歴史を終えたが、歴代モデルの中で、名車と呼ばれるモデルをいくつも輩出してきた。初代セリカ自体もそのひとつであるが、1973年に追加されたセリカ LB(リフトバック)は、ベースとなったクーペ以上にインパクトのあるモデルであったと言えるかもしれない。
LBのセールスポイントは、「第3の扉」ことテールゲートを持つラゲッジスペースの広さ――レジャーでの活躍などをイメージさせる――にもあったが、やはり最大のものは、ファストバックの流麗なボディスタイルであろう。ピンと跳ね上がったリアエンド、縦5本のテールランプなども相俟って、当時の国産車の中でもトップクラスの格好良さであった。
初代セリカはエンジンや内装、外観などの構成要素を自由に組み合わせられるフルチョイス・システムが売りであったが、LBにもこれは採用されていた。ただし、イメージリーダーであるGTはそのシステムの範囲外であり、これもLBでは踏襲されている。LBでは従来のクーペ同様の1600GT(2T-G搭載)だけでなく、2Lの2000GT(18R-G搭載)が設定されていたのもポイントであった。1975年にはマイナーチェンジでボディサイズを拡大、1977年にモデルチェンジで二代目へと移行している。
ボディや外装細部、インテリアまでを新金型で!
実車の説明が少々長くなったが、今回ハセガワがキット化するのは、このセリカ LBの前期型だ。同社ではすでに最初期型クーペのセリカ 1600GTをキット化しているだけに、以前からLBのキット化を望む声もあちこちで聞かれたものだが、その願いが今回やっと叶う、ということになる。
ハセガワから公開されたのは3D CAD画像とパーツ写真だが、例によって徹底的な実車取材による設計が行われているのがこの画像からも分かる。特にボディプロポーションの見事さ、ボディとは別体となったディテール(フードスクープやピラーダクト、エンブレムやバッジなど)のシャープさがすばらしい。
特徴的なダッシュボードや張りのある形状のシート、リアピラー内側までを再現した内張りなど、インテリアの再現にも期待ができそうだ。また、勘のよい人はシャシー関連のパーツの写真がないことに気が付くかもしれない。これは既存のクーペ1600GTのキットと同じパーツが付属するとのことだが、実車のLBは最初期型クーペと共通の車体裏面を持っているので(燃料タンク位置などが同じ)、考証的にもバッチリである。
ボディはホワイト成型、メッキパーツはフロントグリルや前後バンパー、ワイパー、ピラーダクト、ミラー鏡面など。前述の通りシャシー関連はクーペのキットと同じなので、ホイールはワタナベ(8本スポーク)が付属する。価格は3,520円(税込)、発売時期は今年4月20日ごろ。なお、パーツ写真(テストショット)は製品版とは成型色が異なるほか、細部などもさらに修正が加えられる可能性がある点、ご注意を。
文・modelcars/提供元・CARSMEET WEB
【関連記事】
・【比較試乗】「フォルクスワーゲン TロックTDI Style Design Package vs TDI Sport vs TDI R-Line」アナタならどのT-ROCを選ぶ?
・「キャデラック XT4」ジャーマンスリーをロックオン! プレミアムコンパクトSUVの大本命!【試乗記】
・【インタビュー】このプロジェクトを通して日本のモータースポーツをもっと元気にしたい!「ARTAプロジェクトプロデューサー・鈴木 亜久里」
・【国内試乗】「ホンダ N-ONE」見た目は変わらずも中身は大幅に進化
・【国内試乗】「レクサス・ニューLS」徹底的な作りこみを施した常にイノベーションを追求するフラッグシップ