■多額の損害賠償
女性はこの件で店を訴えたが、新型コロナウイルスの感染拡大もあり予想以上に時間がかかり、長く悩み続けることになった。それでも結果は女性が勝ち、店側には2億円を超える賠償金の支払いが命じられた。
店側は、「評決は証拠に基づくべき」「しかも賠償金の額についても法律が認める額以上となっている」として、異議を申し立てる予定だという。
セルフレジの導入は、少なくともこの店では利便性をもたらす以上に、大きなトラブルの原因になってしまったようだ。
■「セルフレジに抵抗あり」4人に1人
しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女2,168名を対象に調査したところ、全体で24.4%が「セルフレジを利用することに抵抗がある」と回答した。
使いなれない人、また使った経験がない人が「操作を間違えそう」と心配になるのも無理はない。そしてセルフレジが「壊れない」という保証はない。
この女性が使ったレジも調子が悪く、そのせいで万引き犯だと責められ評判にも傷がついた。多額の賠償金が支払われても、「本当は盗ったんじゃないの?」という疑い、またマグショットまで撮られた屈辱は、これからも尾を引きそうだ。
(取材・文/Sirabee編集部・マローン 小原)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2020年7月3日~2020年7月7日
対象:全国10代~60代の男女2,168名(有効回答数)
提供元・Sirabee
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