世の中には多くの働く車が存在しています。消防車、クレーン車、大型トレーラーなど、それぞれの目的に特化した特殊車両は、想像を超える価格で販売されています。今回は「特殊車両の種類」や「特殊車両の価格」についてご紹介していきます。
文・PBKK
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特殊車両とは?
特殊車両の価格公開!
特殊車両とは?
特殊車両とは、公道を走行するにあたり道路法及び車両制限令で定められた一般制限値を超える車両のことを言います。一般制限値とは車両の幅・高さ・長さ・総重量などの制限を指し、どれか1つでも制限値を超える場合は道路管理者の特殊車両通行許可が無ければ公道を走行できません。
また、特殊車両は「車体が特殊な構造となっているもの」と「輸送する貨物が特殊なもの」の2つに分けられ、前者はクレーン車や消防車などがあり、後者はタンクやコンテナを運ぶトレーラーなどが上げられます。
特殊車両の価格公開!
・救急車
一般的なタイプであるハイエースがベースの9名乗車で500万円前後となっています。高規格タイプのハイメディックは8名乗車で1,000万円前後になり、車体価格よりも医療設備に予算がかかっています。
・ゴミ収集車
正確にはパッカー車と呼ばれる特殊車両です。小型の4tクラスで400~600万円、大型の10tクラスになると800~1,000万円となっています。
・消防車
様々な種類がある消防車は、一般的なポンプ車で2,300万円、化学消防車になると4,300万円になります。また、高所で役立つハシゴが付いた車両は、15m級はしご車で5,000万円、40m級にもなると1億7,000万円と億超えになっています。
空港で使用される空港用化学車に至っては2億〜3億円と、さらに高額になっています。
・ラフテレーンクレーン車(ラフタークレーン車)
車体とクレーンが一体となった構造の特殊車両で、16tクラスで2,400万円、30tクラスで5,200万円、60tクラスで9,560万円となっています。トン数が倍になるにつれて価格も倍になっているようです。
・オールテレーンクレーン車(オルタークレーン車)
ラフタークレーン車のさらに上の特殊車両で、その重量から多くの場合公道を走行できません。そのため、クレーン部とキャリア部を分割してトレーラーなどで現場へ運び、現場で組み立てられて運用されます。175tクラスで3億5,000万円と高額になっています。