日本代表DF冨安健洋擁するアーセナルは、今月8日にプレミアリーグ(イングランド1部)第8節マンチェスター・シティを控えている。そのシティ戦を前に、現地では冨安のスタメン落ちを望む声が沸き起こっているようだ。
冨安は昨季序盤に左サイドバックでレギュラーに定着も、カタールW杯以降は右サイドバックでDFベン・ホワイトの控えに。今季は左サイドバックでのレギュラー奪還を目指しているが、ここまでプレミアリーグでのスタメン出場がわずか1試合。DFオレクサンドル・ジンチェンコとのポジション争いで後れをとっていた。
しかし先月27日に行われたカラバオカップ(イングランド・リーグカップ)3回戦のブレントフォード戦でフル出場。センターバックで好パフォーマンスを発揮すると、今月4日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージのRCランス戦では右サイドバックでフル出場。ただ敵陣でのプレーに精彩を欠いたこともあり、現地メディアから厳しい評価を与えられている。
するとアーセナルの専門サイト『アーセナル・インサイダー』は、「ミケル・アルテタ監督はシティの脅威にもかかわらず、冨安に対する過ちを繰り返すべきではない」とし、「(ウインガーの)ジェレミー・ドクの脅威に対抗するには冨安の先発起用がベストという見方もあるが、これはアルテタを誘惑するものだ。アルテタ監督は冨安とホワイトで迷ってはいけない」と主張。
「アーセナルはシティ戦で臨機応変に対応する必要があるため、攻撃の局面におけるホワイトのポゼッション能力は非常に重要になる」と、右サイドバックでホワイトのスタメン起用を推奨している。
なお冨安は今年2月15日のシティ戦で、ホワイトにかわり右サイドバックでスタメン出場。自陣右サイドからGKアーロン・ラムズデールへのバックパスが中途半端になると、MFケビン・デ・ブライネにボールを奪われて先制ゴールを献上。『アーセナル・インサイダー』は、シティとの前回対戦における冨安のミスも紹介している。