ブンデスリーガ(ドイツ1部)アイントラハト・フランクフルト所属の元日本代表MF長谷部誠は、今季に入って出場機会が減少。それでもクラブ幹部は同選手に契約延長の選択肢を与えているようだ。
2014年からフランクフルトでプレーしている長谷部は、経験豊富なベテランとしてチームをけん引。2021/22シーズンは副キャプテンという立場でUEFAヨーロッパリーグ制覇に大きく貢献すると、昨季も出場試合数こそ少ないものの精神的支柱としての役割を果たしていた。
しかし今季は新加入選手であるDFロビン・コッホの活躍もあり、出番が限定。ここまでブンデスリーガで2試合の出場にとどまっており、プレー時間はわずか26分。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグでも出場時間1分と、ほとんどピッチに立っていない。
それでも長谷部に対するクラブの評価は揺らいでいない模様。マルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)はドイツ誌『シュポルト・ビルト』のインタビューに応じた際、同選手の将来について「長谷部には将来のために、契約延長するかどうか、いつ延長するかを決めるフリーパスがある」と語るなど、同選手に全幅の信頼を寄せている。
今年8月20日開催のブンデスリーガ開幕戦で途中出場し、39歳7カ月2日にしてウリ・シュタイン氏の持っていたクラブ史上最年長出場記録を塗り替えた長谷部。フランクフルトのフロント入りや選手の指導も期待される中、クラブ幹部が同選手に去就決定の全権を委ねている。それだけに今後の出場機会次第では、今季限りでの現役引退を決断する可能性もある。