これはいつも言ってる話ですけど、アベノミクスというのは(というかありとあらゆる経済政策は)「功罪両面」あるわけですよね。
以下の記事にも書いたように…
アベノミクスを批判する人がよく言うような、こういうグラフ(以下は立民の政策パンフから)の視点と…
アベノミクスを肯定する側から見た以下のような視点は…
片方だけが真実で片方が嘘なのではなくて、「同じ現象を逆側から見た」現象にすぎない。
ざっくりと言うと、民主党政権末期に円高になりすぎて産業空洞化が懸念されていたところ、アベノミクスは円安に誘導するようなことをやって、とりあえず国全体で「安売りしてでも仕事を取ってくる」状態にしたことでみんな忙しく働けるようにした…みたいな因果関係があるので。
・“雇用の量”的な面で言えば圧倒的に改善している ・“雇用の質”的な面で言えばかなり厳しい状況に追い込まれた
…というかたちになるのは表裏一体のどちらも真実な現象としてある。つまり「どちらも嘘を言っているわけではない」のです。
で、民主党政権末期の日本に、「超円高を乗り越えられるようなビジョン」があったかっていうと…まあなかったですよね(これは別に民主党の政治家の責任とは言えない国民全体の課題だと思います)。
「実質賃金を下げたくない」「自分を安売りしたくない」で行くなら、徹底的に高度研究投資に金を使いまくって「最先端技術競争」をすることが必要ですが、当時の民主党がやってたのはむしろ「二位じゃダメなんですか?by蓮舫さん」系統の話だったんで…