自民党総裁選挙は、フェアな論戦を通じて自民党再生のきっかけになるはずが、分裂と足の引っ張り合いの原因となってしまった。

高市早苗氏と石破茂首相 自民党HPより

どっちもどっちだと思うがこのままでは共倒れ。ここは一時休戦してふたりで握手して選挙戦に臨むべきだ。

私は仕掛けたのは高市陣営だと思う。選挙戦だから合従連衡は当たり前なのに、不正な選挙であるかのように潔く敗北を認めなかった。

総務会長はなにも冷遇でないのだから、引き受けるべきだった。幹事長でなければいやだなどというのは理屈が通らない。石破・安倍のときの前例はあるが、ほとんどの場合、対立候補を幹事長になどしていない。

支持者たちでそれが受けられなかったら党内野党だとか、総選挙で自民党に投票せず、早期退陣に追い込むなどと言っているのがいたが、選挙の前にそんな動きをするのは、安倍時代の石破派でもしなかったことだ。

もし、石破退陣なら次の総裁選挙は両院議員総会で選ばれるのだから、露骨に政権打倒に動いた政治家にチャンスはない。

一方、石破首相の人事や選挙の公認についての扱いも常軌を逸している。清和会閣僚ゼロとか、露骨な論功行賞人事はやり過ぎだし、とくに村上総務相は処分明けからの期間が身近すぎた。

村上誠一郎総務相 自民党HPより

そして、公認問題は、ある程度のけじめは必要だし、それは処分された政治家に将来復活をさせるためにもみそぎを受けた事績はあったほうがいい。

その意味で、数人の非公認とかされに加えて10人程度の重複立候補みとめずならば適切だと思う。それで勝ち上がってきた場合に、みそぎはされたという効果もある。

しかし、今の様子だと、30人以上の重複認めずではアンバランスに過ぎる。中にはわずか7万円だというのもある。

それをするなら、他派閥の記載漏れとか、それに限らず過去の非行もバランスのとれた処分が必要だし、とくに村上総務相については、いくらなんでも大臣任命は早すぎだ。安倍元首相を誹謗したことでの役職停止から一年もたってない大臣任命、比例での立候補がゆるされるなら、裏金問題での役職停止の処分者も再来年あたりには大臣にする気があるのか。