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1999年、父の命を奪った男
1999年2月16日、ジヴァルド・ジョゼ・ヴィセンテ・デ・デウスさんは、ブラジルのボア・ヴィスタにあるバーで口論の末、射殺された。
相手はライムンド・アウベス・ゴメスという男で、ジヴァルドさんがゴメスに150レアル(1999年当時のレートで約29ドル)の借金があったことが原因だった。ゴメスは一度バーを出て、数分後に銃を持って戻ってくると、5人の子供を持つジヴァルドさんの頭を至近距離から撃った。
逮捕状が出されたもののゴメスは逃走し、逮捕されることはなかった。
しかし、ジヴァルドさんの家族は、ゴメスを裁きにかけることを諦めなかった。事件当時9歳だった長女のジスレイニさんは、ゴメスを捕まえることに人生を捧げたのだ。
「ゴメスは、5人の子供を抱えた家族を壊し、母親は私たちを育てるために懸命に働かなければなりませんでした。この事件は私たちを別の道に導く可能性もありましたが、母親はいつも正しい道を歩むように教えてくれました」ジスレイニさんは、ブラジルのニュースサイトNova1にそう語っている。