原発水、海洋放出
驚いたのは立憲の阿部知子氏が韓国の反対派と共に共同声明を出したこと。立憲の泉代表は個人としての意思を尊重すると言っていますが、彼女は理想論と現実論が分かっていません。
政治家は最終的には現実解を提示し、それを具現化させることが職務なのです。しかも科学の分析力をもってお墨付きをもらっているのに例えば福島瑞穂氏も韓国の慰安婦問題で話題となった尹美香議員と共に「ハンターイ!」声を上げています。
それは主義主張かもしれませんが、論理性に乏しいのに「もっと調査や検査を」と。日本の原発行政と同じで出来ない、やらない理由を並べるのが大好きなのです。
中国はもっと困った姿勢で日本の魚の全量検査するそうです。既に中国には日本の魚は実質的に入荷していません。理由は検査に2週間かかるので鮮魚が腐るからです。よって中国の日本料理店では中国沿岸で獲れた魚を提供しているそうです。中国もそこまで日本がお嫌いなら尖閣の近くまで漁業に来ない方がよいでしょう。
ちなみに以前も指摘した通り水産庁の定める魚の産地表示は「…国産生鮮魚介類の原産地は生産水域名(又は養殖地名)を記載することが原則となっており、水域名の記載が困難な場合は、例外として水域名に代えて水揚げ港名又はその属する都道府県名を記載することができる」なのです。
だから例えば「関サバ」はわざと取れた水域を記載し、より価値があるように見せる一方で福島沖の魚は「銚子産」「気仙沼産」になるわけです。よってこの理論から日本の海で獲れた魚も中国産で検査を免れる、という訳でしょう。
中国は明らかに政治的、外交的な嫌がらせでありますが、無意味であることは自明なので日本と取引を考えているのでしょう。日本が求めに応じるのか、日本が3倍返しできるのでしょうか? 黄砂問題とかネタはあると思うのですが。
後記
以前通っていた飲み屋が閉店し、さまよっていたのですが、お気に入りの飲み屋を遂に見つけました。カウンターに気軽に座れ、バーテンダーから名前で呼ばれ、躍動感ある賑わいがあることが条件でした。その店ではバーカウンターの向こうに海が見えるのです。天国ですよね。飲み屋の物価はビールは600mlで800円ぐらいで飲めますが、ワインは180mlで1500円ぐらいするので、ひたすらビール。夏なのでこれぐらいは楽しんでもバチは当たらない、ですよね?
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年7月22日の記事より転載させていただきました。
文・岡本 裕明/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
【関連記事】
・「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
・大人の発達障害検査をしに行った時の話
・反原発国はオーストリアに続け?
・SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
・強迫的に縁起をかついではいませんか?