伊東純也 写真:Getty Images

 『週刊新潮』による日本代表FW伊東純也(スタッド・ランス)の性加害疑惑報道が、二次被害を招いている。『働き方改革総合研究所株式会社』の新田龍代表取締役が2月5日に性加害疑惑報道の執筆者に関する情報を訂正したが、記事の企画・執筆に関わっていない記者に対する批判や誹謗中傷が殺到。今回の報道とは関係のないグラビアアイドルが、SNSで脅迫や誹謗中傷メッセージを受け取っている。

 『週刊新潮』のニュースサイト『デイリー新潮』は、1月31日に伊東の性加害疑惑を報道。新田氏は同日にX(旧ツイッター)で「明日発売号でサッカー日本代表選手のスキャンダル記事が出るんですが、関与してる弁護士に確認したところ、虚偽告訴の疑いがあるうえ、本人取材もしてないみたい。逮捕されてないのに、名前出してここまで騒ぐのは問題なんじゃないですかね。他のメディアは触れないはず」と批判すると、翌日には「現時点で判明している情報」として、記事の企画・執筆に関わった記者の名前を晒していた。

 しかし新田氏は5日に「以前名前が挙がっていた人物は取材文書を発送したのみ」と断った上で、改めて記事企画・執筆者を明記。するとネット上では、「以前名前が挙がっていた人物」に対する批判や誹謗中傷を問題視する声が噴出。「前に名前あがった人むちゃくちゃ叩かれてるんだけど…」「訂正ばかりで信用できない」と同氏に対する厳しいコメントも寄せられている。

 一方、とあるグラビアアイドルのインスタグラムアカウントには、「あなたの不幸を祈ります」「この先どうなるか分かっているんだろうな」「伊東純也選手に何をするんだ」などと、脅迫や誹謗中傷のメッセージが殺到。これらのコメントがスクリーンショットによりネット上で拡散されると、「これは酷い」「サッカーファンの誹謗中傷怖い」「サッカーファンの犯人探しが尋常でない」といった声が。サッカーのイメージダウンを心配するSNSユーザーもいる。

 今回の報道を巡っては、ネット上で伊東を擁護する声や女性側と週刊誌に対する批判が多く見られる。この世論に対して、『幻冬舎』の編集者である箕輪厚介氏は自身のYouTubeチャンネルを通じて「皆さんちょっと冷静になって下さい。何も分からない状況です。だから慎重になった方がいいのはありますよね。女性に対する攻撃とかは、あまりやらない方が良いと僕は思います」と呼びかけている。