レロイ・サネ(左)冨安健洋(右)写真:Getty Images

 プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルが、ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘン所属ドイツ代表FWレロイ・サネの獲得を検討しているようだ。

 5500万ポンド(約107億円)と評価されるこのウインガーについて、ドイツの著名なサッカージャーナリストであり、移籍情報に精通しているクリスティアン・ファルク氏は、「現時点でサネはアーセナル移籍を優先している」と報じた。

 サネはマンチェスター・シティ時代(2016-2020)に当時コーチとして在籍していたアーセナルのミケル・アルテタ監督とも共闘経験があり、その縁が移籍先の選択に影響しているとされている。また、ロンドンの生活環境がサネとその家族にとって魅力的であることも移籍の後押しとなっているようだ。

 現在、アーセナルはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)にも出場しており、来2025/26シーズンも出場圏内に位置している。一方、ユナイテッドやニューカッスル・ユナイテッドもサネの獲得に関心を示しているものの、安定した欧州戦線を見据えた移籍を考える場合、アーセナルが有力候補とみられている。

 また、アーセナルには日本代表のDF冨安健洋も在籍しており、サネが加入すれば、同じピッチに立つという新たな楽しみも期待される。

 ただし、サネがアーセナルの先発に定着するのは簡単ではない。同クラブの左サイドにはFWガブリエウ・マルティネッリ、右サイドにはFWブカヨ・サカといった実力者がポジションを確保しており、彼らとの競争は避けられない。それでも、サネの持つスピードや裏への抜け出しといった能力は、アーセナルにとって攻撃の幅を広げる貴重な武器となるのは間違いないだろう。