日本代表MF田中碧は、所属先のイングランド2部リーズ・ユナイテッドで早くもレギュラーに定着。現在、森保ジャパンの一員としてFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選2試合(対インドネシア、中国)を戦っている中、早くもステップアップ移籍を望む声が湧き起こっている。
2024年夏の移籍ウィンドウ最終日に、ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフからリーズへ完全移籍した田中。移籍翌日のリーグ戦でデビューすると、中盤でのボール奪取や積極的な攻撃参加でアピールに成功。10月1日のノリッジ戦以降は全試合でスタメン出場と、ダニエル・ファルケ監督からの信頼を勝ち取っている。
英メディア『フットボール・リーグワールド』は11月17日に「リーズは日本のスター選手との契約で成功を収めた」という見出しのもと、田中を特集。サッカー専門サイト『FotMob』で公開されているデータをもとに、「リーズは直近6試合でわずか2失点だが、背景には田中の活躍がある。彼は91.5%というイングランド2部トップクラスのパス成功率を誇っているほか、空中戦での勝率も77.8%とリーグトップレベルだ」と綴っている。
また同メディアは、田中がMFグレン・カマラ、MFアーチー・グレイら退団選手の穴を埋める存在だと強調。「リーズのプレミアリーグ昇格に向けて重要な役割を果たすことになりそうだ」と、クラブの成績を左右する選手として注目しているが、「プレミアリーグへ挑戦すべき」「田中はイングランド2部でプレーするようなレベルではない」「この夏にイングランド2部へ移籍したのか理解できない。プレミアリーグでも通用する」といった意見が噴出。日本代表ミッドフィルダーのステップアップ移籍を望む声は現地でもあるようだ。
なおリーズの専門サイト『リーズ・オール・オーバー』によると、同クラブと2028年6月までの4年契約を結んでいる田中の年俸は91万ポンド(約1億7000万円)。日本代表選手との比較では、フランス紙『レキップ』がMF伊東純也(スタッド・ランス)の年俸を120万ユーロ(約1億9600万円)と伝えていただけに、田中と伊東の年俸はほぼ同額と考えられる。