インターネット動画配信サービス『DAZN』は、11月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選の日本代表戦2試合(対インドネシア代表、中国代表)を独占配信。無料開放の企画を巡り視聴者からの苦情が相次いでいるが、中国でも代表戦中継に関する問題が発生している。
中国メディア『網易』が11月18日に伝えたところによると、中国国営テレビは同国代表の最終予選の放映権を購入せず。有料のインターネット動画配信サービス『iQiyi』でのみ配信される予定だった。
しかし、10月開催のバーレーン戦をはじめ、数試合でライブ視聴できない事象が発生。月額料金を支払ったファン・サポーターからは「何度お金を支払っても試合を見れない」「カスタマーセンターに連絡しても対応してくれない」といった苦情が相次いでいるほか、返金を求める声も多いという。また厦門開催の日本戦も『iQiyi』で放送予定だが、バーレーン戦と同じく視聴できない可能性があるとして、観戦を諦める契約者もいるようだ。
なお日本では、ホーム開催の最終予選こそ地上波放送があるものの、アウェイゲームはDAZNが独占配信。「100万回パスをつないでみんなで#(ハッシュタグ)代表戦みようぜ」という企画において、Xでのポストが累計100万回を超えたことにより、11月開催のインドネシア戦、中国戦の「Fan Zone」は無料開放されている。
ただ「Fan Zone」は実況不在。元Jリーガーの林陵平氏が適宜試合展開や選手の特徴等を解説したとはいえ、タレントや芸能人による会話がメインに。配信画面では、出演者が左隅にワイプして出続ける仕様となっていただけに、ネット上でDAZNに対する批判や苦情が湧き起こっていた。