板倉滉 写真:Getty Images

 日本代表DF板倉滉は、11月15日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選・インドネシア戦でフル出場。何度もピンチを招くなど、低調なパフォーマンスを露呈した一方、所属クラブのボルシアMGでは評価を上げているという。

 冨安健洋(アーセナル)、伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)、谷口彰悟(シント=トロイデンVV)と主力のセンターバックが相次いで欠場する中、3バックの中央でスタメン出場した板倉。ただ前半途中までサイドのスペースを突いたり、前線へロングボールを放り込むといった相手のカウンター攻撃に対応できなかったほか、自らのミスから決定機を許しただけに、クリーンシート達成とはいえ、日本のサッカーファンから不安の声が挙がっている。

 そんな板倉は今季ここまでブンデスリーガ全試合でフル出場と、ボルシアMGにとって必要不可欠な戦力に。ドイツ紙『ライニッシェ・ポスト』は17日、同選フルついて「ボルシアMGにとって重要な存在。彼は今季ここまで一瞬たりとも休んでいない。加入1年目と昨季は負傷離脱する時期もあった」と、稼働率の高さを強調している。

 また同選手とボルシアMGの契約期間は2026年6月までであり、クラブ幹部は2024/25シーズン途中での売却を検討していない模様。しかし契約延長交渉の行方次第では、ステップアップ移籍の可能性もあるという。

 こうしたドイツ国内の報道内容を踏まえると、板倉がインドネシア戦で不安定なパフォーマンスを見せた背景に、ブンデスリーガでのフルタイム出場やボルシアMGでの酷使による疲労蓄積の可能性が考えられる。センターバックで負傷者続出という厳しい台所事情であるとはいえ、森保監督には同選手のコンディションに細心の注意を払うことが求められそうだ。