絶対に40%以下にならないように調整
以上の結果について、コンビニ業界関係者はいう。
「菓子類は製造から袋詰めまでのラインで人手を介することなく自動化されており、内容量を調整しやすくブレが生じにくい。一方、総菜類は個々の食品を容器に詰める部分などは人手に頼っており、また使用する材料や加工プロセスも多く、個々の商品ごとにどうしても容量のブレが生じてしまうことは避けられない。昨今はSNSの普及で、購入した一般の人やYouTuberなどが『実際に測量してみました』的なネタを投稿する可能性もあり、もし増量幅が40%以下になっているとファミマが『嘘をついている』として批判を浴びるリスクもあり、そうなると、せっかくのキャンペーンが消費者にマイナスの印象を与えて台なしになってしまう。そのため、工場で手作業が入っても『絶対に40%以下にならない』ように原材料を投入しているため、結果的に大幅な超過となっているのではないか」
そこで、ファミリーマートに聞いたところ、以下回答が寄せられた。
「どの商品も増量率が40%以上となるように規格設計していますが、商品特性上、個体差があることから各商品で増量率が異なる場合があります。本キャンペーンは2021年のファミリーマート創立40周年を記念し、『40』に掛けてお客様に楽しんでいただける企画としてスタートしました。昨年も実施し、今回で3回目の実施となります。ファミリーマートへのご来店のきっかけはもちろんですが、ファミリーマートが『ちょっとお得』であったり、『たのしいおトク』がたくさんあるお店であると感じていただきたいと考えております。今回のキャンペーンをとおして、さまざまなお客さまにファミリマートにご来店いただき、商品を手に取っていただければと思っております」
ちなみに同じコンビニチェーンではローソンも6月から7月にかけて「感謝還元チャレンジ創業祭」と題し、一部商品を価格据え置きのまま増量して販売。人気商品の「からあげクン」の唐揚げ1個当たりのサイズを大きくした「でからあげクン レギュラー」や「ごはんでか盛!鶏のから揚げ弁当」「バスチー クリームのせ」などを販売し話題を呼んでいたが、こうしたキャンペーンを仕掛けるコンビニ会社側の苦労は絶えないようだ。
(文=Business Journal編集部)
提供元・Business Journal
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